工事の設計書や生コンの伝票を見ると、
18-8-40BB
のような数字とアルファベットが書かれていることがあります。
初めて見ると暗号のようですが、意味が分かればそれほど難しくありません。
18-8-40BBなら、
18:呼び強度
8:スランプ
40:粗骨材の最大寸法
BB:セメントの種類
を表しています。
例えば「24-8-25BB」なら、呼び強度が24、粗骨材の最大寸法が25mmに変わります。
この記事では、18-8-40BBを例に、生コンクリートの数字と記号の読み方を解説します。
18-8-40BBは何を表している?
18-8-40BBを分解すると、次のようになります。
| 表示 | 意味 | 単位など |
|---|---|---|
| 18 | 呼び強度 | 強度の区分 |
| 8 | スランプ | 8cm |
| 40 | 粗骨材の最大寸法 | 40mm |
| BB | セメントの種類 | 高炉セメントB種 |
つまり、
「呼び強度18、スランプ8cm、粗骨材最大寸法40mm、高炉セメントB種のコンクリート」
ということです。
設計書に「18-8-40BB」と書かれていたら、まずこの4つに分解して考えてみましょう。

「18」は呼び強度
最初の「18」は呼び強度です。
18-8-40BBなら「呼び強度18」、24-8-25BBなら「呼び強度24」のコンクリートという意味です。
呼び強度は、簡単にいうと生コンを注文するときに使う強度の区分です。
JIS A 5308では、普通コンクリートについて18、21、24、27、30などの呼び強度が設定されています。
「8」はスランプ8cm
2番目の「8」はスランプ8cmです。
スランプは、まだ固まっていないコンクリートの軟らかさや流動性の程度を見る指標です。
試験ではスランプコーンという型にコンクリートを詰め、型を上へ引き抜きます。
そのとき、コンクリートがどれだけ下がったかをcmで測ります。
例えば、
スランプ8cmより12cm、12cmより18cmの方が、一般に軟らかく流動性が高くなります。
構造物の形状、鉄筋の配置、打込み方法などの施工条件を考えて必要なスランプを選びます。
設計書に「18-8-40BB」と書かれていれば、この「8」まで含めて使用するコンクリートの条件です。
スランプは、実際に生コンが現場へ到着したときの受入検査でも確認します。
スランプ以外に何を確認するのかは、生コンの受入検査とは?スランプ・空気量・塩化物量など何を確認するのか解説で解説しています。
「40」は粗骨材の最大寸法40mm
3番目の「40」は粗骨材の最大寸法40mmを表します。
粗骨材とは、コンクリートに使用する砂利や砕石などの大きな骨材です。
例えば、
18-8-40BB → 粗骨材最大寸法40mm
24-8-25BB → 粗骨材最大寸法25mm
という違いがあります。
ここで注意したいのは、40mmの骨材だけが入っているという意味ではないことです。
「40」は、使用する粗骨材の最大寸法を示しています。
粗骨材の最大寸法は、部材の大きさや鉄筋の配置などを考えて選びます。
例えば鉄筋の間隔が狭い場所で大きな粗骨材を使用すると、骨材が鉄筋の間を通りにくくなり、コンクリートを十分に充填できない原因になります。
設計書を見るときは「40=石の大きさ」ではなく、**「使用する粗骨材の最大寸法が40mm」**と読んでください。
「BB」は高炉セメントB種
最後の「BB」は使用するセメントの種類を表しています。
BBは、
高炉セメントB種
です。
生コンの表示では、使用するセメントによって記号が変わります。
代表的なものを挙げると、
| 記号 | セメントの種類 |
|---|---|
| N | 普通ポルトランドセメント |
| H | 早強ポルトランドセメント |
| BB | 高炉セメントB種 |
となります。
つまり18-8-40BBの最後にある「BB」まで含めて、使用するコンクリートの種類を表しています。
設計図書でBBが指定されている場合は、呼び強度・スランプ・粗骨材最大寸法だけでなく、セメントの種類まで確認します。
高炉セメントB種のほかにも、普通ポルトランドセメントや早強ポルトランドセメントなどがあり、それぞれ性質が異なります。
BB以外のセメントも含めた違いは、セメントの種類とは?普通・早強・高炉・フライアッシュの特徴とメリット・デメリットを初心者向けに解説で解説しています。
24-8-25BBならどう読む?
読み方が分かれば、数字が変わっても考え方は同じです。
例えば、
24-8-25BB
なら、
24:呼び強度24
8:スランプ8cm
25:粗骨材最大寸法25mm
BB:高炉セメントB種
です。
18-8-40BBと比較すると次のようになります。
| 18-8-40BB | 24-8-25BB | |
|---|---|---|
| 呼び強度 | 18 | 24 |
| スランプ | 8cm | 8cm |
| 粗骨材最大寸法 | 40mm | 25mm |
| セメント | 高炉セメントB種 | 高炉セメントB種 |
この場合は、呼び強度と粗骨材最大寸法が違うことが分かります。
「18-8-40BB」という組み合わせを丸暗記する必要はありません。
強度 → スランプ → 骨材 → セメント
の順番さえ覚えておけば、数字や記号が変わっても読み取れます。
では、なぜ呼び強度や粗骨材最大寸法を変えて使用するのでしょうか。
使用するコンクリートは、構造物に必要な強度や部材寸法、鉄筋の配置、施工条件などを考えて選定します。
そのため、工事によって18-8-40BBや24-8-25BBなど、使用するコンクリートが変わるんです。
18-8-40BBの読み方が分かったら、次はコンクリートの配合とは?水セメント比・単位水量から配合表ができるまでを解説を読むと、配合計画書の数字までつながって理解できます。
まとめ|18-8-40BBは4つに分ければ読める
18-8-40BBを見たら、次の4つに分けてください。
18:呼び強度
8:スランプ8cm
40:粗骨材最大寸法40mm
BB:高炉セメントB種
24-8-25BBなど別の表示でも読み方は同じです。
まずは、
強度 → スランプ → 骨材 → セメント
という並びを覚えておけば、設計書や配合計画書に出てくるコンクリートの表示が読めるようになります。
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出典・参考資料
国土交通省|土木工事共通仕様書 第1編 共通編 第3章 無筋・鉄筋コンクリート 第3節 レディーミクストコンクリート
レディーミクストコンクリートへのJIS A 5308の適用、品質検査、配合などを確認。
全国生コンクリート工業組合連合会|生コンクリートとは?
JIS A 5308に基づく呼び強度、スランプ、粗骨材最大寸法、セメント種類による製品の呼び方を確認。
一般社団法人セメント協会|セメント規格
高炉セメントを規定するJIS R 5211など、セメントの種類とJIS規格を確認。



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